~見せかけの優しさ・生ぬるい愛情にさよならを告げる~
あなたの優しさは、本物の優しさですか?
あなたの愛は、本当の愛だと自信を持って言えますか?
あなたは本当の優しさに触れたことがありますか?
あなたは本当の愛に包まれた事がありますか?
優しさにも、愛にも、偽物があります。
見せかけの優しさは、相手の心も体も蝕みます。
たとえ相手が喜んでいるように見えたとしてもです。
見た目は喜んだ顔に見えるでしょうが、
心の奥底の部分で、
当人も気がついていない感情の深い部分で、
空虚が満ちていきます。
喜びが満ちるのではなく、空虚が満ちるのです。
あなたが与えたかったのは、空虚でしょうか?
空虚とは、
さみしさや、
本当には大切に思われていない虚しさ、
と言いかえることができます。
あなたは相手にさみしさを与えたくて行動しますか?
あなたは相手に
「自分は本当には大切に思われていないんだ」
という気持ちを感じてほしくて行動しますか?
その人にとって本当に必要な事を与えず、
世間体のいい事を、
あるいは自分の満足することを与えるのは、
自己満足の優しさです。
自己満足の優しさは、
あなたの現実を直視できない弱さから、
あるいはNOと言えない弱さから、
相手が苦労するのを見たくない弱さから、
あなたの中のあらゆる弱さと傲慢さから発生します。
生ぬるい愛情は、相手の目を曇らせます。
生ぬるい愛情は、相手の目を曇らせて、自分の事をよく見せようとする、
ずるさから発生します。
相手の目を曇らせて、
見えない部分を多くして、
私といると安心だよ、
私といると幸せだよ、と嘘をついているのです。
曇った世界が幸せだと、
曇った視界でいいんだ、
とあなたは本当に思いますか?
生ぬるい愛情は、あなたのずるさと嘘から発生します。
本当の愛情は、相手の目を曇らせません。
しっかりと物事を、現実を見つめられる力を、その人の中に養います。
見せかけの優しさも、生ぬるい愛情も、
相手が自立するのに必要な判断力・感情を奪い取ります。
あなたが相手を本当に本当に大切に思っているならば。
見せかけの優しさを与えたいですか?
生ぬるい愛情を与えたいですか?
あなたが相手に本当に自分の人生を自分で歩んで欲しい、
幸せになってほしいと願っているならば。
あなたはどのような優しさを、
どのような愛情を、
どのような行いを相手に注ぐのでしょうか。
見せかけの優しさには、
見返りを期待するあなたの心がつきものです。
優しさを与えた相手からではなくとも、
誰かに自分の事を認めてほしいという願望が奥底にあるからこその、優しさです。
ですから、見せかけの優しさを与えるために、とっても頑張ります。
苦労している事が、相手に、あるいは周囲の人に分かるまで、頑張ります。
時には自分の体や心が辛くなるまで頑張る事でしょう。
褒められることが嬉しくて、
褒めてもらえるときだけ自分が認められた気がして、
あなたは優しさを提供していませんか?
相手の存在が自分の存在価値であるがゆえに、
あなたは優しさを提供していませんか?
あなたの優しさの、
あなたの行いの本当の動機はなんでしょう?
生ぬるい愛情には、
私がいなければ生きていけない人のままであってほしい、
というあなたの願望がつきものです。
そして、相手と自分を混同していることが多いです。
相手の目を曇らせて、曇らせて、
自分を必要としてくれるように、誘導しているのです。
自分の価値を、頼られる事に見出しているから。
「私がいないとなんにもできないんだから」
「こいつはなんにも知らないから」
と喜んで言うあなた。
あなたは、自分だけがよければいいのでしょうか。
相手の成長や、相手の人生を広い視野で見てみてください。
それでもあなたは
「あなたがいなければ何もできない人」
に相手を育てたいですか?
相手の人生を、相手の人格を、
本当に尊重してあげる事が、あなたにできるでしょうか?
相手の自立に、あなたは耐えられますか?
本当の優しさや、本当の愛情は、時に痛く苦しいものです。
与える方も、受け取る方も。
でも、本当のことは、
本当に人を育てます。
自分の事をよく知り、自分自身を敬い、
自分のいのちに価値を見出せるようになります。
誰に褒められなくても。
頑張りすぎなくても。
誰かに自分の存在価値を見出さなくても。
誰かの目を曇らせなくても。
誰かに嘘をつかなくても。
するい自分でなくとも。
自分のいのちに価値があることを知り、
人生を自分の判断で歩んでいくことができるように、なるのです。
そういった人は、自分を本当に愛することを知っているので、
相手の事も、本当に愛することができます。
自分の大切な人が、
本当の愛という基盤から人間関係を築いて人生を謳歌できたなら、
それは本当に素晴らしいことだと思いませんか?
そのために、あなたには何ができるでしょうか?
あなたが本物の優しさを与えること。
あなたが本当の愛情を示すこと。
囲い込むのではなく自立を促すこと。
そして、あなたが自分自身の人生を精一杯生きること。
あなたが大切な人にしてあげられることは、それだけです。
あなたは、誰に褒められなくとも、
あなたのいのちそのものに価値があります。
あなたは頑張りすぎなくていいのです。
もっと、「自分を」大切にしていいのです。
あなたは誰かに自分の存在価値を任せてしまうほど、小さな存在ではありません。
あなたはしっかりと現実を、人生を見つめて生きる事ができます。
あなたは嘘をつかなくていいのです。
あなたは、本当はずるくなんてありません。
弱さから傲慢になるのは、本当は辛いことですね。
あなたのいのちの価値を。
本物の輝きを。
生きていきましょう。